『悪魔に赦しを乞え』


by yakumoMkII
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辞世の書 信愛Ⅴ

さて、前回からの流れを汲めば
お互いに命のやり取りをした後タカシーノが

「手前にもわかりませぬ」

そう真に男らしい微笑みを見せて
その微笑にしびれた俺が「大儀であった!」と
許すシーンを皆、思い浮かべたであろう

だが!思い出して欲しい
タカシーノがシンアイに入った時の雰囲気ってのを

頭は緑色のスパイクヘアーで
でっかいピアスを耳につけたPUNK野郎ですぜ?

かたや俺は数々のヘタレ伝説を打ち立ててきたチキン野郎

この両者を比較したら
おのずと答えは導き出されますよね?

前回のブログでタカシーノを呼び出したって言ったが

「スマン、ありゃウソだった」

・・・・・・だって!だってですよ!

そんなん注意出来るはずがないでしょうが!!

例えば中学時代のすげー怖い先輩が
目の前でサラリーマンをボコボコにして
なおかつ財布をぶん取って

「おう!この金で飲みに行くぞ!!」

と言われて

「先輩、それはとても悪いことだと僕は思います」

貴方はそう言い切れますか!?

言えるわけないだろうが!!

そんな事言っちまったら病院のベッドの上で
後悔をするはめになるに決まっとるわ!!

つー事で俺はタカシーノ一派の軍門に降り
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら
止む無く酒宴に参加していました

なのでもし警察関係者の方々が
ここに目を通す機会があったならば
これだけは強調しておきたい

僕は好んで一緒にお酒を飲んでた訳ではない
強要されて飲まされていたのだと
必要とあらば暴行があったという事実も証言に加えますよ

あ、あと僕は自分で飲んだ分は
ちゃんとお金戻してましたよ
これで僕は無実だって解ってくれますよね?

ここ本当に重要なんで
もう一度だけ、はっきりと言います

「僕は脅されて酒を飲んでいただけです!!」

もし、この証言だけじゃ弱いんでしたら
タカシーノがシンアイ時代どれだけ外道だったのかってのを
今から説明しますよ

彼は結構、異性にモテましてね
ある日同僚の女の子に一緒に花火を観に行こうと誘われたそうなんですよ

観終わった後に彼女の家に行くと
両親は出かけていて
姉ちゃんは部屋に残っていたそうなのだが

「ちょっと待ってて」

そう言って彼女が姉ちゃんのところへ行くと
何故か姉ちゃんも出かけてしまい
残されたのは彼女とタカシーノだけになったそうだ

彼女は心の準備も万端で
部屋の電気を消し
後はもうそのときを今か今かと待ち続けていたらしいが

「わりー。俺、人間以外は抱けねーから」

そんな驚愕の台詞を吐き捨てるかのように言い放ち
タカシーノは家を出て行ったそうですよ

その後、シンアイ内でタカシーノは

「いやー、まだあいつが豚やゴリラ並みだったら
 獣姦ってのもたまには悪くねーと思えたんだが
 あいつの体型ってのは完全にゴッグじゃねーか
 流石の俺様もモビルアーマー相手に
 チン○は立たねーよ!!ガハハハハハ!!」

まるで武勇伝かのごとく、皆にそう自慢していましたよ

しかも彼女が純粋に想いを込めて綴った恋文を
皆に見せてまわり

「おい!この文面見てみろよ!すげー気持ちわりーよな!?
 量産型モビルアーマーがなーに女気取ってやがんのよ!!」

そう言って、わざわざコピーまでしてバラ撒いてました

え!?その女の子はどうなったかって?
勿論、シンアイを辞めましたよ・・・・・・・

どうですか!?このタカシーノの鬼畜ぶり
まさに非人道的な行為と言えますでしょう

これで俺の無実はますます真実味を帯びてきましたね

あ、ちなみに言っておきますが俺は己が一番大事なんで
たとえ十何年来の親友だろうが
自分に火の粉が降りかかってきそうだったら
保身のため、ポップにそいつを売りますからね

例えば難民でタイに行って
むこうの過激集団に拉致されたとして

「とりあえず見せしめに一人ぶっ殺す」

そう言われたとしたら

「俺以外の誰かでお願いします!!」

澱みなく、しかも流暢なタイ語で即答できる男ですからね

そんな俺だけどシンアイでの犯行
もうあえて犯罪だと言い切ってしまおう

これに関しては私、一切関与していません
むしろ被害者の方ですから!!

まあ、私の言っていることを信じるか信じないかは
あなた次第ですけどね
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by yakumoMkII | 2007-09-19 09:14 | 短編小説

辞世の書 信愛Ⅳ

…この小泉八雲MkⅡは…いわゆるクズのレッテルをはられている…

ゲームの育成に必要以上にのめり込み
半年以上家から出てこれねえときもある…

ヘタレで能なしなんで
気合を入れてやった仕事でも、もう2度と行かねえ

料金以下のクソゲーを出すメーカーを
2ちゃんねるで叩くなんてのはしょっちゅうよ

だが、こんなおれにも吐き気のする「悪」はわかる!!
「悪」とは、てめー自身のためだけに
他人の財産を着服するやつのことだ!!


まだ時効前だと思うので
あんまり事細かくここに書くことは出来ませんけど
タカシーノの傍若無人ぶりは本当にひどかった・・・・・・・・

タカシーノが来る前でも確かに
レジの売り上・・・・・・・おっと危ない危ない

ここは出所のはっきりしない使途不明金とでもしときましょうか
その使途不明金でたまーにジュースを買ったりしたときはあった

しかし!!
それを見たタカシーノは
どこをどうすればそんな解釈になるのか

「ジュースがいいならラーメンもいいだろ?」

そんなジャイアンもびっくりなロジックにより
ほぼ毎日のように使途不明金を握りしめると
近くのラーメン花○へ足を運んでいた

しかしタカシーノが凄いのはこれからである

「ラーメンを食ってもいいなら酒飲んでもいいだろ?」

もうなんなんでしょうか?
この人の頭の中には煩悩しか詰まってないのでしょうか?

毎晩とは言わないが
それでも週3日ほどのペースだったんではないだろうか

夜中に自分の勤務時間が終わると
深夜番を巻き込んで店の中で酒盛りという
言語道断な行為を繰り返していた

これでは借りに来る客も堪らないだろう
ビデオ屋だと思って入ってみると
酔っ払いが円陣を組んで

「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!」

なんて笑い狂っているのだから

しかも酒が足りなくなってくるとレジ・・・じゃない
ある方向を指し示して

「金ならそこにあるじゃあないか」

そう言って使途不明金で後輩に酒を買ってこさせる始末

客が延滞をすればするほど
タカシーノの懐がどんどん潤っていくというシステムが生み出されたため
まるでシンアイはタカシーノの店のようになっていた

シンアイで最年長であった俺は
何度もタカシーノに苦言を呈そうかと思ったのだが

シンアイで働いてる周りの仲間たちってのは残念ながら
知能指数がイルカよりも低く設定されているため

正義を唱える俺よりも
酒を飲ませてくれるタカシーノのほうが良い人

そういう認識でしか物事の判断が出来ない

そんな状況下で俺が

「君たちのやっている事は、とっても悪いことなんだな
 兵隊さんの位で言うと将軍くらい悪いことなんだな
 だからそういう事は止めた方が良いと僕は思うんだな」

そうやんわりと解りやすく言ってあげたとしても
俺がシンアイ内で孤立する恐れがある

そのため止む無く
見て見ぬ振りをせざるを得なかった

しかし、タカシーノの蛮行はとどまる事を知らなかったため
ついに俺は孤立するのを覚悟で注意を促すべく
タカシーノを呼びつけた

呼びつけられたタカシーノは帽子を横にかぶるという
奇妙ないでたちをしていた

「最近の流行に乗せられおって・・・」

まずは一般常識から叩き込んでやろうと思い

「目上の人に会ったらまず挨拶だろ?」

そう挨拶を促すと
何とタカシーノは真横を向いて頭を下げたではないか!!!

この時、全員が初めてこの帽子の意味がわかった
見事な傾きぶりだった。

たしかに帽子はヤクモに正対している
帽子を見る限りタカシーノはヤクモに挨拶して見えるのである
だが顔は横を向いている

つまりタカシーノはヤクモに挨拶することを
平然と拒絶したのだ!!
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by yakumoMkII | 2007-09-08 08:22 | 短編小説

辞世の書 信愛Ⅲ

「俺、大学の友達とかとバンド組んでんすよ
 ライブとか結構やってるんでヤクモさんも今度観に来て下さい
 やってる音楽はPUNKなんすけどね、PUNKはいいっすよ
 なんつーか初期衝動っていうの?音楽はテクだけじゃないっていうか
 聴いてる人達が魂を揺さぶられるような強力なインパクトを・・・・・・・・」

うぜー!死ね!!

誰もテメーの現在の境遇や音楽観なんざ聞いてねーんだよ!!

聞いてもいねーことをペラペラペラペラと喋りやがって
そもそも俺は音楽なんざ嫌悪の対象以外何物でもねーんだよ
そんな俺に音楽を語るだ!?

俺に音楽ですげーと思わせてーんだったら
両腕を切り取ったけど楽器が弾けるぐらいの
パフォーマンスでも用意してこいや!!!

俺はこの当時から最近の若者ってやつを忌み嫌っていた
しかも目の前でウダウダとくだらねー事を喋ってる野郎は

最近の若者+クラスに一人はいるお調子者

1項目でさえ反吐が出るほどムカツクってのに
生きる価値もねークソ要素の2項目をクリアしてやがる

確かにクラスにこういう奴ってのは存在してたわ
調子良いこと言って、皆を笑わせて
「○○君って面白いよねー」なんて言われて
本人も「どう?俺って面白いっしょ?」
なんて勘違いしているピエロ野郎がな

テメーとテメーとつるんでる低脳どもは

MASSACLE (み な 殺 し !)

それが俺のタカシーノにおける第一印象だった

ところが、ところがだ
事態は急展開を迎える

それは一緒に入って3日目くらいだったか
タカシーノが自分のバンドのPUNK曲を店に持ってきて
流してくれたのだが・・・・・・

ってこれは違うな

英詞でクソみたいなPUNKをがなりたてて
ハイスタ気取った耳障りな楽曲を
「お洒落でしょ?」みたいな顔で聴かされたんで

「こいつをぶん殴ってやりたいんですが、かまいませんね!!」

危なく店長にそう言いそうになったしな

何だっけな?
何がきっかけで仲良くなったんだっけな?

まあ、とにかく
一緒のシフトが多かったんで
話し相手がこのクサレ外道しかいなかったため
しょうがなく話しをしていたら

「あれ?この人って爽やか大学生とか今どきの若者とかと違うぞ?
 ただのキチガイじゃないか」

そう確信を得たあたりだったかもしれない

ゲームや漫画など共通の趣味があったというのもでかくて
一時期は仕事が終わったら2人してタカシーノの家に向かい
朝までずーーーーっとバーチャ3を対戦していた

あの時の2人は正にケンシロウとラオウの如く

強敵(とも)と呼び合える事のできる仲であった

「ふ…強敵(とも)か。
 
 思えば、俺には強敵と呼べる男はCPUしかいなかった…。
 
 …見せてくれ…このヤクモを倒した男の顔を。
 
 …ふ、ふ…見事だ。我が強敵手(ライバル)よ」

持ちキャラで負ける度にうぬの健闘を称え
そう思っていたものよ

結局、シンアイにはクズしか集まらないという法則は
崩れることが無かったことに安堵を覚えたのはいいのだが

いかんせん、このタカシーノという男は
今も昔も変わらないところがありまして
一度、気を許してしまうと
青天井で調子に乗ってしまうという性質なんですよ

タカシーノが来るまでのシンアイってのは確かにクズの集まりだった
まあ、タカシーノが来てもそれは不変だったのだが

しかし、クズはクズなりに自分らが犯してはいけない
不文律というものがありそれは絶対に遵守していた

だがタカシーノという男は俺等が頑なに守り通してきたものを
入ってから1週間ほどでいとも簡単にぶち壊して
悪事に手を染めてしまったのだ!!

「さすがタカシーノ!
 俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ!
 そこにシビれる!あこがれるゥ!」
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by yakumoMkII | 2007-09-03 07:48 | 短編小説