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『悪魔に赦しを乞え』


by yakumoMkII
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タイランドファンタジア②

平坦な道のりを歩んできた人生だった

むしろ緩やかな下り坂だったのかもしれない

そこにある苦難という選択肢を見つけ出し消去する術には長けていた

面倒なことを殊の外嫌い人前に立つは潔しとせず

己の空間に安住の地をひたすら求めていた

人生に貴賎無しと信じ着の身着のままで驕ることなく健やかに生きてきた

30を過ぎたころ貧窮に陥った友を助けるため

彼の羽織っていた召し物を銭こ出して手に入れたらあら大変

自分って結構イケてるんちゃうの?なんて勘違いしちゃって

めくるめくナルシストに大変身

耽美な服を買いあさり華麗なる転身を遂げたと思い込み周りから失笑を買う

そんな状況下でタイに行ったもんだからまあひどいひどい
もともと自分はタイに行くと自らの欲望もしくは潜在的な何かが爆発してしまうらしく
まあこれに関してはみんながそうなのでタイというお国柄かもしれんが

前回タカシーノと訪タイしたときは
ピンクのタンクトップにダメージ加工のハーフデニムで街中を練り歩いてました
すげージロジロ見られました

タカシーノに「俺のタイを汚すな!青春を陵辱されたようだ!!」
と罵られました

30過ぎたオッサンが青春って・・・・
あんたのやってることは青春じゃなくて買春じゃねーんすか?

さらには最終日に疲れを取るためタイマッサージを呼んだのですが
気づいたらポルナレフみたいになってました

ありのまま今起こった事を話すぜ!

『おれはやつの前でマッサージを受けていたと思ったら
 いつのまにかアナルに指を入れらていた
 手コキだとかフェ〇チオだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・・』

ってこれは事故だったんだよぉ
そんなサービスいらんかったんだよぉ

このことをバシッコさんに告げると急にマジな目になって

「で、どうでした?気持ち良かったんですか!?
 どうだったんですか?気持ちよかったんですか!?」

そう真剣に詰め寄られて本気で怖かったです
ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だったぜ・・・・・

タイに行ったらこんなに開放的な自分に様変わりしちゃうんで
こんかいのボクはすんごく気持ち悪かったよ

これはちょうど空港に着いて
タカシーノが上尾にある実家よりも帰省率が高いホテルチャダへ
タクシーに乗って向かうときの出来事なんですけど

八雲「そういや全然関係ないけどさー
   俺、タイに来てなかったら笑っていいともに出てたかもしれない」

タカ「は?何言ってるんすか?」

八雲「いや、なんか芸能人に似ているショップ店員ってのに
   マネージャーが勝手に写メ撮って送っちゃってさー
   まあ絶対に受かるわけないけどねー」

タカ「勝手に送られたってあんたは昔のアイドルですか!!
   友達が勝手に写真送っちゃってーみたいな」

八雲「いやだから絶対に無理だって」

タグ「テメーぜってー無理とか思ってねーだろ?」

八雲「あ、タグっさん・・・あんたはそのノートPCで
   エクセルに何か打ち込む仕事を続けてなさいよぉ」

タグ「こんなおもしれーこと黙ってられっかよ
   で、誰に似てるって触れ込みなんだよ?」

八雲「え・・・いや・・正確に言うと・・・芸能人に似てるとかじゃあなく・・・」

タカ「おい!なにをごもごも言ってるんだよ!おとこらしくねーな
   どうせイケてるショップ店員とかだろ?
   あんた最近勘違いが甚だしいからな?」

八雲「え・・えーと・・・」

タグ「八雲さん。あんた自分がイケメンとか思ってるっしょ?」

八雲「い・・いえ。そんなことないですよぉ
   そんなこと全然思ってなんかいないですよぉほんとですよぉ・・・・・」

えーと、話の途中ですがごめんなさい一旦中断いたします。
ちょっと舌を噛み切って死にたいという強い衝動に駆られましたので・・・・

よし!大丈夫です!!奇声を発したら幾分か楽になったので続けます

タカ「いや、ぜってーあんたは思ってるはず!なあタグッツォ!?」

タグ「ああ!だってこいつ気持ちわりーもん
   ぜってーにそういう勘違いしそうなタイプだしな」

もうね、こんなの魔女裁判ですよ!!
完全に俺が悪いみたいな雰囲気ですよ!!
こんなんなっちまったらナルシストになるしかねーじゃねーすか!!!!

八雲「ええ。思っていますけどなにか?」

タカ「うわ!こいつとうとう白状しやがった!!マジうぜー!!」

タグ「ちなみにテメーいつぐらいから自分がイケてるって勘違いしたんだよ!?」

八雲「髪を栗色に染めたくらいからです。」

タカ「いや、あんたはその前から予兆がありましたよ!」

タグ「おいおいどういうことだよ。おもしろそーだな聞かせてくれ」

タカ「ある日俺の家に遊びに来たんですが
   そんときウサギを100匹殺めて出来上がったような
   真っ白いファーの上着を着て「冗談だよ!冗・談!!」
   なんて言ってて何が冗談なのか解らんときがあったんですけど
   いま思えばあのときがナルシストのはしりだったのかも」

タグ「うわーきもちわりーー!!俺こんなナルシスト野郎と
   同じ部屋に泊まるのぜってーにやだよ!!」

タカ「ふざけんなよ!!俺だってやだよ!!」

タグ・タカ「八雲さん。あんただけ別の部屋取ってくれませんか?」

す・・・すいません・・・
ボクの精神力ではここまでの記述が精一杯です・・・・

ホテルまでのタクシーの中ではこんな和気藹々とした・・・和気藹々とした・・・

あれ?熱中症予防の為に水分補給しすぎたのかなあ
なんか目から水が溢れ出てきました・・・

こんな和気藹々とした・・・雰囲気・・で・・
これから・・・の楽しい・・・旅を・・彷彿とさせ・・・ました・・・。

自決という道を選んでいなければ③へと続くでしょう
by yakumoMkII | 2010-08-19 19:52 | 難民